顎関節症とは
顎関節症とは、顎関節部に生じる痛みや運動障害を伴う疾患の総称です。
私達歯科において取り扱う顎関節症は、そのほとんどが顎関節内の障害で、顎内障と呼ばれるものです。
近年マスメディアに取り上げられる事が多くなった顎関節症でありますが、その辺の用語の正確さを欠いた物が多く、当然内容もお寒くなっていて、やたらと不安を掻き立てるようで困ってしまいます。顎内障はいわば顎の捻挫のようなもので、とある研究機関の発表では急性のクローズドロック症例(激しい痛みを伴う顎関節の機能障害、口が痛くて開けられない)では、半数近くの患者さんが加療することなく半年後には治癒した。なんていうものさえあります。
顎内障は現代の奇病ではなく、単なる顎関節の機能障害なのです。
だからといって全ての症例を放置してよいというわけではなく、正確な診断の元に治療方針を決めていかねばならないのです。
顎関節症という呼び名が世間一般ではとうりが良いのですが、このホームページではその定義を厳密に遵守してまいります。かって私は顎関節腫瘍や顎関節炎に不幸にして罹患してしまった患者さんの治療に携わった事がありましたが、不治の病と戦っていられた患者さんの為にも用語であろうと何であろうと、顎関節症にかかる内容は疎かにしたくはないのです。
顎内障は歯科界におけるう蝕、歯周病に次ぐ第三の疾患と呼ばれていました。
その本態は謎に包まれ、多くの患者さんの悩みを解決できずにいましたが、革新的な捕綴理論が登場して治療ばかりではなく、症状の発症を抑える事も可能になってきました。
以下に掲げる顎内障の三大症状のうち一つでも心当たりがあれば、お気軽に相談してください。
1.口が開きずらい。(お寿司が食べずらい。ハンバーガーを食べずらい。縦に揃えた指が三本口に入らない。)
2.口を動かすと痛い。(食事をとろうとすると顎の辺りが痛い。食事中に顎が痛い。食後に痛む。あくびがしずらい。)
3.音がする。(かんだり、あくびをしたり、口を大きく開けると"コク" "ポキ" "バキ" "ジャリ" "ゴリゴリ"等という音がする。)
次に顎内障の治療法でありますが、残念ながら巷ではいまだに多くの混乱が診療サイドにもあり。かなり怪しい治療法が淘汰されず大手を振って闊歩してります。
一台100万円もする機械を使わなければ造る事が出来ない装置を使ったり(笑)、診療台の上で患者さんの体が上下に大きくバウンドしないと調整できない装置を使ったり、歯科では加療してはいけないはずの腰や首を積極的にいじったり・・・確かに限られた症例では治る事のある方法かもしれませんが、其れをスタンダードにしょうとは私は恐くて出来ません。
歯医者は歯医者ナリに、きちんとした咬合理論を持って真摯に臨床に臨めば、そんなに特殊なものは使わずにお役に立てると信じております。
基本的に顎内障治療には、そんなに費用はかかりません。すべて、保険がききます。
診断用のレントゲン代960円、診断用の石膏模型代150円。治療用の装置の型取り代120円、治療用装置代4600円。ぐらいです。装置はの値段は高いですが、一度造ったら何回造り替えても費用は始めの一度きりです。